一見なんかかわいらしい名前のこのピロリ菌は、正式名称「ヘリコバクター・ピロリ」といい、1990年の世界消化器病会議で初めて、胃・十二指腸潰瘍の原因に関係していると報告されました。
それ以後、ピロリ菌に対する研究が世界中で進み、今日では慢性萎縮性胃炎や、進行すると胃ガンを発症させるというのがほぼ定説になっています。
国際がん研究機関(IARC)では、ピロリ菌は胃の中では活性酸素を発生させ、発ガン物質であるハイドロキシラジカルを生み出すと発表しました。
また、2003年9月の日本癌学会では、北海道大学の朝香正博教授が「胃潰瘍の原因となるピロリ菌を除去すると、胃ガンになるリスクが3分の1になる」という調査結果を発表し、広く話題を集めたのです。
でも50代以上の日本人の70〜80%の人が、ピロリ菌を持っているといわれています。だから日本人には胃潰瘍や胃がんが多いのです。しかしピロリ菌に感染したからといって、かならず胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃ガンになるとはかぎりません。胃粘膜が健康で活発に動いている状態なら、多少のピロリ菌には負けることはないのです。
しかし、暴飲暴食といった食生活の乱れや、精神的なストレスなどによって胃の活動が低下したり、不健康な状態が続くと、ピロリ菌は胃の中で猛威を振るいます。
そこでフコイダンの出番です。

フコイダンには、このピロリ菌を除去する働きがあるのです。
これは、フコイダンが硫酸基という成分を多くもっているからです。硫酸基はネバネバなどの粘着成分の素になる化学成分で、胃の粘膜がネバネバしているのもこの硫酸基によるものです。
この硫酸基はマイナスの電荷をもつため、他の食物繊維にはないパワーがあります。
ピロリ菌は、胃の中の粘膜にある硫酸基に吸着していますが、フコイダンが胃の中に入ってくると、フコイダンの硫酸基がピロリ菌を呼び寄せます。そしてフコイダンの硫酸基に吸着したピロリ菌は、フコイダンと一緒に腸から体の外へと排出されるのです。
ピロリ菌は強力な除菌を行わなくても、フコイダンを飲めばやっつけることができるのです。
さらに、フコイダンの作用はピロリ菌除去だけではありません。
硫酸基を多く含むフコイダンは、胃の粘膜となじみやすい性質があります。このため、胃をすみずみまで保護してくれるのです。また、胃に炎症があれば、その部分を修復してくれるのです。胃潰瘍にもフコイダンが効果的なのはその為です。
胃のもたれや膨満感、食後の胃の痛み、胃酸過多などは、胃が十分に働いていないために引き起こされますが、フコイダンが胃の粘膜を刺激することで、胃の運動を助けてくれて活発にさせ、胃の違和感や不安な症状を緩和してくれます。
フコイダンのなかでも、硫酸基が特に多く含まれるモズク由来のフコイダンが多くの医師から支持され、使用されている理由がここにあるのです。
胃は、毎日食事をするために大忙しで働きものですが、ストレスなどをいち早く感知しやすい繊細さももっているので、大切にいたわってあげて下さいね。
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